nfsマウントとは
ネットワークを介して別のコンピュータの外部記憶装置(ストレージ)上のファイルシステムをマウントすることができ、そこに保存されているディレクトリやファイルをあたかも手元にあるかのように扱うことができる機能。
端的に説明すると、違うサーバのディレクトリ&ファイルを自分のサーバで使用できる機能です。
以下、簡単なイメージ画像です。
AIXとLinuxでマウントしようとすると失敗する
AIXのバージョンにもよりますが、AIXとLinuxではNFSのバージョン情報が異なっているため、正常にマウントできません。
私の場合、以下のようなエラーが発生してマウントが失敗してしまいました。
#AIXの情報をLinuxへマウント
[root@TESTSVR ~]# mount -t nfs /AIX/APP/SHARE:/Linux/APP/SHARE
mount.nfs: Remote I/O error
※上記は¥AIX¥APP¥SHARE配下にあるファイル情報を¥Linux¥APP¥SHAREにマウントしようとしています。私の業務の場合、古くなったAIXサーバをreplaceする際にLinuxへ移行しようという考えのもとNFSマウントを使用しました。
解決策
以下、オプションをつけてmountコマンドを実行すると正常にマウントすることができました。
#AIXの情報をLinuxへマウント
[root@TESTSVR ~]# mount -t nfs -o nfsvers=3 /AIX/APP/SHARE:/Linux/APP/SHARE
-o nfsvers=3 はNFSマウントのバージョン情報を指定しています。これは、AIXのNFSバージョンが3でLinuxのNFSマウントが4であったことから発生したエラーのため、AIX側にバージョンを合わせることでエラーを解決しています。
上記オプション以外にもマウント時に追加できるオプションはたくさんありますが、特に必要なさそうでしたので今回はスルーしました。
/etc/fstab 起動時自動マウント設定する場合
サーバの情報をマウントした後に、サーバのリブートなど実行するとマウントしている情報が解除されます。常にマウントしている状況を継続するには ”/etc/fstab”ファイルを使用してサーバ起動時に同時にマウントする設定をしたほうが良いかもしれません。
以下に、ファイルの設定例を記述しますので参考にしてください。
[root@TESTSVR ~]# cat /etc/fstab
#起動時に自動でマウントする設定を追加
サーバーのIP:/共有ディレクトリ /マウントポイント nfs nfsvers=バージョン,auto,その他のオプション 0 0
#設定例
172.30.5.222:/AIX/APP/SHARE /Linux/APP/SHARE nfs nfsvers=3,auto 0 0
上記を設定したうえで”mount -a”コマンドを実行しエラーメッセージがでなければ設定OKです。
エラーが発生した場合はほかのオプションを試してみると良いかもしれません